京都府の亀岡市を起点にしている保津川下りに行ってきました。
亀岡市を出発して、16キロを1時間40分かけて嵐山の渡月橋の手前まで川を下るというものです。30年くらい前に行ったことがあり、「いつか再び行ってみたい」と思っていました。
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(図は、保津川下りのサイトより引用)

乗った船はこれ。3人の愉快な船頭さんが船を操りました。
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こんな激流の個所がいくつかあり、迫力満点。
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でも、たいがいは緩やかな流れで、全く怖さは感じません。前方にいる2人の船頭さんの漫才風のかけあいと渓谷の景色を楽しみながら、ゆったりとした気持ちで川下りを楽しみました。
渓谷の岩場ではイワツツジが満開でした。
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船のうえでは快適でしたが、渡月橋に到着して船を降りたとたん、モワっとした蒸し暑さに見舞われました。まさに夏の京都という感じ。
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嵐山で昼食をとった後は、竹林を通ってトロッコ嵐山駅に向かいました。ここは打って変わって、涼しかったです。
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トロッコ嵐山駅からは、トロッコ列車に乗って船で下ってきた保津川を見下ろしながら亀岡に戻りました。
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列車のレトロな感じがナイス。トンネルの中では車内の照明がとてもいい雰囲気になっていました。
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川下りでも、川のぼりどちらも楽しめて、絶好の観光コースでした。

亀岡に到着後、大石酒造に向かいました。亀岡で元禄年間に庄屋から独立をして創立した歴史ある酒蔵です。直売店の入り口には「金賞受賞てんごり」と書かれていました。去年イギリスで開催された世界最大規模の酒品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2020」の日本酒部門の本醸造酒カテゴリーで最優秀賞に選ばれたお酒とのこと。
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生酛造りのてんごりに魅力を感じたものの、私は純米酒派なのでパス。お店のおじさんに純米酒のおすすめをきいたところ、生酛純米酒と山廃造り「やまはい」を紹介されました。どっちか迷いましたが、生酛造りはちょっと前に兵庫県の富久錦のお酒で味わったので、めったに出会えないタイプの味を期待して「やまはい」を買いました。
丹波産の五百万石を主に使用して65%まで磨いて醸しています。水は京都美山町を流れる美山川の源流水を使用。
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香り、味ともに、「これぞ、山廃」という感じの酸味、苦味、旨味が混じった複雑さを感じます。

私が人生で初めて山廃を飲んだのはかれこれ30年前の営業マン時代。接待で行った店で、取引先の酒好きから教えてもらいました。菊姫か天狗舞のどちらか。その時は「こんな味がする日本酒があるのか」と衝撃を受けました。その個性的な味に感心しつつ、「これを普段飲みにするのはしんどい」と思いました。
それ以来、フルーティ系の吟醸酒を飲むことをベースにしつつ、「たまには変わった味を楽しみたい」と思った時に選ぶことにしていました。今回はまさにその時。
じっくりと味わっています。