長野県北杜市は、平成の大合併によって北巨摩郡にあった8つの町が合併してできた市です。魅力的な山々に囲まれていて、山が好きな私はワクワクさせられます。

これは甲斐駒ヶ岳。標高2966メートル。左側のガクンと下がった急な稜線のカッコよさがたまりません。
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北の方には、八ヶ岳が見えます。写真では雲に隠れてよくわかりませんが、複数のピークが集まった山でギザギザ状の稜線がもうたまりません。左右にすいーーーーと広がった麓の稜線も美しい。
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北杜市は「日本名水百選に3カ所選ばれている日本一の名水の里」と呼ばれています(自称かも)。
そのうちのひとつが、白州の尾白川(おじらがわ)です。
駒ヶ岳神社にあった解説板によると、甲斐駒ヶ岳は、建御雷神から生まれた天津速駒という白馬が住んでいたという伝説から名付けられ、尾白川は「白馬の尾」ということから名付けたそうです。
(春になって雪解けが始まると、甲斐駒ヶ岳の残雪が白馬のように見えるらしい)

尾白川はとても透明感がある川で、3年前の夏に行ったときは家族連れが水遊びをしていました。
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白州の水がおいしいことから、サントリーは白州工場で「南アルプスの天然水」やウイスキーの「白州」を作っています。
その白州の水を使って日本酒を造っているのが山梨銘醸です。白州から高速ICに行く途中の旧甲州街道そいにあります。
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(写真は、ほくとナビのサイトより引用。いつも裏にある駐車場から入っているので、表の様子は知らない・・・)

1750年(寛延3年)に創業。1835年(天保6年)の母屋新築の際に、御用を勤めていた高遠城主からより、竣工祝に「竹林の七賢人」(諏訪の宮大工、立川専四郎富種)の欄間一対をもらったことが、現在の酒名「七賢」の由来となったそうです。

店内には試飲コーナーがあり、味わったうえで買うことができます。
でも、どれを飲んでもそれなりの個性があってウマい。商品選択に試飲は参考にならず、結局、スペック(精米歩合とか生かどうか)で選ぶことになりました。

3年前に行った際に買ったのは純米吟醸 嵇康(けいこう)。
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裏ラベルの写真を撮っていなかったので、今回ネットで調べたら、ひとごごち(長野県農事試験場で開発された酒米)57%まで精米したもの。
「おいしかった」という記憶しか残っていません。

その後、近所の酒屋で七賢を見かけるものの、「おいしいことは知っている。でも、そのうち蔵に行って買う」と思い、飲みたい気持ちをぐっと抑えてきました。
ところが、先日、日本酒好きの息子が七賢を買ってきたのです。
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純米吟醸大吟醸 絹の味です。
使っている米は夢山水。愛知県農業総合試験場で開発されたもので「良質な酒米生産を通じて本県山間部の活性化に寄与できる事」を祈念して命名されたそうです(くわしくはこちら)。
そのお米を47%まで磨いて、白州の水で醸しています。

味は濃厚で甘め。酸味のバランスもOK。
おいしい日本酒を飲んだことがないかたに飲ませたら「日本酒でこんなにおいしかったのか!?」と一発でファンになる味です。


(山梨)七賢 純米大吟醸 720ml 絹の味
(山梨)七賢 純米大吟醸 720ml 絹の味