私は住んでいる埼玉県にある酒蔵の情報を得るために埼玉県酒造組合のウェブサイトの埼玉県日本酒ラベル一覧というコーナーをしょちゅう見ています。

そのうちの「南部」欄を見て、ふと思いました。
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「さいたま市にある3つの蔵には行った。残る文楽に行けば、全クリア」だと。
ということで、上尾市に車を走らせました。

文楽を醸造しているのは、北西酒造。JR高崎線の上尾駅から徒歩10分という街中にあります。
行ってみて驚き。最近行った老舗感あふれる酒蔵とは異なり、けっこうモダンな外観でした。サイトによると、2007年にこの社屋&蔵を作ったそうです。

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(写真は北西酒造のFacebookより)

裏手にある駐車場の脇には、1894年(明治27年)創業の老舗らしい、祠や井戸がありました。仕込み水は、深さ7メートルある井戸からとれる荒川の伏流水を使っているそうです。
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お酒は、モダンな社屋の横にある直営の十一屋酒店で売っていました。十一屋は、創業者より伝わる当時の屋号で、2018年に酒店をオープンすることになった際に「初心に返り、代々培ってきた酒造りを大切にしていきたい」との思いから、店名にしたそうです。
また、文楽という名称は、日本の伝統芸能の文楽が好きだった創業者が「義太夫・三味線・人形遣いの三位一体で紡ぎだされる文楽の精神を、米・麹・水で造り出す日本酒に生かしたい」という想いを込めて名付けたそうです。
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お酒はすべて冷蔵庫に入っていました。
文楽は近所のスーパーで売っているので、「せっかくここまで来たからには限定モノを買わないともったいない」と思い、純米吟醸 無ろ過生酒を選びました。
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新潟県産の五百万石を50%まで磨いたものです。原酒のわりにはアルコール分が16度と低め。
飲んでみるとフルーティーさ、酸味、甘さのバランスが私にはちょうどよく、とてもおいしかったです。
ふつうなら原酒はアルコール分が20度近くありますが、16度で止めているので甘みが残っているのでしょう。 


文楽のお酒

日本酒 大吟醸酒 最高級酒米「山田錦」をじっくり醸した 文楽 大吟醸 720ml 北西酒造株式会社 埼玉県
日本酒 大吟醸酒 最高級酒米「山田錦」をじっくり醸した 文楽 大吟醸 720ml 北西酒造株式会社 埼玉県