鹿児島県の屋久島に行ってきました。縄文杉が有名ですが、九州最高峰で日本百名山の宮之浦岳も捨てがたい。どちらも往復9~10時間は歩く必要があり、両方行くのはしんどいので、天気次第で選ぶことにしました。

当日は、スカっとした晴天。宮之浦岳に行きました。
序盤は屋久杉の森の中を歩き、清流を渡り、
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日本で最も南にある湿原を越え、
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ヤクサルに出会い、
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巨大な岩がゴロゴロとある山を歩き、
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山頂からは360度の大絶景。海に囲まれた島だということがハッキリとわかります。水平線が高くてビックリ。
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往復で9時間。景色の変化に富んでいて、とても楽しめました。ちなみに、縄文杉コースはずーーと屋久杉の森の中を歩き、同じ景色が続くので飽きてくるそうです。
翌日は3つの滝をめぐりました。それぞれが個性的で美しかったです。
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屋久島には焼酎の酒蔵はありますが、日本酒の酒蔵はなし。
鹿児島県に来る機会はほぼないので、空港の土産物コーナーで買うことにしました。
売ってあったのは、鹿児島に2軒しかない日本酒酒蔵のひとつ、濵田酒造の薩州正宗の純米吟醸酒だけ。
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明治元年創業の濵田酒造には、3つの焼酎蔵があり、日本酒は金山蔵で造られています。
金山蔵は、薩摩藩の栄華を支えた串木野金山の坑道跡地に作られたものです。1988~2003年に金をテーマにしたテーマパークがあった場所を改装し、2005年にオープンしました。年間を通して気温が19度前後と安定していることが酒造りや熟成に適しているそうです(詳しくはこちら)。

焼酎の老舗、濵田酒造が、過去40年間鹿児島で作られてこなかった日本酒造りに取り込むことを決めたのは2010年頃。「今ある本格芋焼酎の姿が完成形なのか?」と疑問から、ルーツが同じ日本酒を造ることで焼酎の進化のヒントを得ようと思ったそうです。
担当の杜氏になったのは、東條健太さん。2010年に長野県の日本酒蔵で修業を積んで、金山蔵での日本酒造りに着手し、2012年に純米酒と純米吟醸酒が誕生しました(詳しくはこちら)。
数量限定で大吟醸を作ったこともありますが、いまは2021年にリニューアルした純米酒と純米吟醸酒だけを造っています(詳しくはこちら)。
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地元の霊峰、冠岳から汲み上げた天然水と、九州産の五百万石を60%で磨いて使用(情報元)。
封を開いた瞬間、リンゴ系のフルーティーな香りがドワッときてビックリ。「味も超フルーティーか?」と思って口に含むと、思ったよりもマイルドな酸味。バランスのとれた甘味と旨味があります。暑い鹿児島でこのレベルの味を出すためには、相当試行錯誤して秘訣を生み出したのでしょうね。